ともに連勝同士の対戦となった一戦は、ホームのセレッソ大阪が横浜FCに勝利した。

開始早々、FWレオ・セアラ(28)が抜け出した絶好機で倒されながら、ノーファウルの判定とされたことで、スタジアムは異様な空気に包まれた。しかし、その後はC大阪がダイナミックなカウンター攻撃でブーイングを歓声に変えていった。ダブルボランチの香川真司(34)が左右に散らし、右サイドのFWジョルディ・クルークス(29)が縦にも中にも迫力ある動きで脅威を与えると、前半26分には、DF毎熊晟矢(25)が右サイドを高速ドリブルで駆け上がり、最後はクルークスの左足クロスに香川が飛び込んで決定機を作る。

圧巻だったのは同28分のプレー。相手セットプレーをGKキム・ジンヒョン(35)がキャッチすると、素早くスロー。センターサークル内で香川がオーバーヘッド気味にワンタッチで左前へ送ると、FW為田大貴(29)、MF奥埜博亮(33)が頭でつなぎ、最後は右から走り込んだクルークスが左足で合わせた。すべてワンタッチでの超高速カウンターアタックに、スタジアムが沸いた。

なかなかネットを揺らせなかったC大阪だが、同43分にようやく先制点を挙げる。右サイドからのパスを香川がペナルティーエリア内で受けて相手を引き寄せ、落としたボールを毎熊がワンタッチクロス。ファーサイドに走り込んだ為田が頭でゴール左上に決めた。

後半もC大阪が主導権を握る展開となった。前半よりもボールを回しながら、後半開始から投入されたMF中原輝(26)を起点にゴールに迫った。

横浜FCは5バックで守りながらも、中央3枚の脇が甘く、C大阪アタッカー陣に度々裏を突かれ、苦しい時間が続いた。低い位置で奪っても、そこからのパス精度を欠いてスムーズに前に出られず。後半開始早々にMF山根永遠(24)が抜け出した場面で決められなかったことが響いた。

後半は攻め込みながらも追加点を決められずにいたC大阪だったが、同40分に途中出場のFWカピシャーバからのラストパスに中原が合わせて2点目。そのままタイムアップを迎え、無失点での3連勝を飾った。