さすがの存在感だった。ブンデスリーガ11連覇のバイエルン・ミュンヘンが29日、川崎フロンターレと東京・国立競技場で親善試合を行った。6月末にプライベートで来日し、川崎Fの練習場で自主トレを行っていたドイツ代表MFセルジュ・ニャブリ(28)が先発出場。世界基準のプレーで“恩返し”した。前半12分のヒールパス、同45分の決定的なクロスなどで4万5289人の観客を沸かせた。
前日会見で「日本の文化、食事、ファッションが好き」と語っていた親日家は、6月末に川崎Fの施設を使用した際に、着用していたスパイクをクラブハウスに置いていったという。その真意は定かではないが、サポーターからリーグ戦で7位と波に乗りきれない川崎Fへの電撃加入を期待されるほど、溶け込んだ。
出場は前半だけだったが、中盤でやりあった川崎F・MF橘田主将から「嫌なポジションを取ってきたし、ボールが入ったらゴールへの推進力がありました。プレッシャーを出し続けないといけないし、もっと強度を上げないといけないと感じた」と感服された。ドイツ代表MFが川崎Fの救世主になる可能性は…低いが、感謝の念で一流のプレーを示し、川崎Fの面々に刺激を与えた。【佐藤成】



