シード校が登場し、第5シードの静清は6-0で島田樟誠に大勝した。MF小玉斗己(3年)の2得点など、攻撃陣が奮起。4年ぶりの決勝トーナメント進出に向けて白星発進した。第5シードの袋井も4-0で島田に順当勝ちした。3回戦は30日に行われる。
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静清が自慢の攻撃力を発揮した。前半13分、相手の背後に抜け出したMF小玉が右足で先制点。同29分には左クロスをFW伊藤大和(3年)がヘディングで押し込み、2点リードを奪った。後半も小玉と伊藤の追加点などでさらに4点を追加。守備も相手のシュートを3本に抑える完勝だった。小玉は「自分のゴールで流れを引き寄せることができた」と声を弾ませた。
所属する県Cリーグでも首位を快走。12試合で48得点と、攻撃陣は1試合平均4得点を挙げている。伊藤は「リーグ戦でのいい流れをつなげることができた」。試合序盤は相手のロングボール主体の攻撃で押し込まれたが、粘りの守備でゴールを死守。小玉の先制点を口火に攻撃のスイッチが入った。
5月の県総体では2回戦で名門藤枝東を撃破。番狂わせを起こしたが、同3回戦で磐田東にPK戦の末に敗れた。伊藤は「インターハイで苦い思いをしている。選手権でその悔しさも晴らしたい」。チームの目標は2019年以来となる4年ぶりの決勝トーナメント進出。小玉は「次も自分が点を取って勝たせたい」と次戦を見据えた。【神谷亮磨】
◆袋井 危なげない試合運びで完封勝利した。前半15分、左CKをDF鈴木涼多(2年)が頭で押し込み、先手を取った。セットプレーからの得点は練習していた形で、「理想のゴールだった」。その後は相手の粘り強い守備に苦戦するも、後半中盤以降に3得点。鈴木涼は「1-0の時間が続いた中でも、チームとして我慢強く戦えた」と胸を張った。