藤枝MYFCのDF川島將(のぶゆき、31)が清水の攻撃陣をシャットアウトする。ホームで行う30日の清水との「静岡三国決戦」に備え、27日は藤枝市内で調整した。清水には5月のアウェー戦で0-5の大敗。前半だけで4失点する屈辱の試合展開だった。川島も自身のパスを相手に奪われ、追加点を献上。「相手の圧力を感じて失点が続いてしまった。次は試合の入りが大事になる」。序盤にゲームプランが崩れた前回対戦と同じ轍(てつ)は踏まない。
チームも進化している。2-0で勝利した10日の熊本戦から3戦負けなし(1勝2分け)。首位町田(0△0)と、東京V(2△2)との上位陣には2試合連続でドローに持ち込んでいる。好調の要因は守備にメスを入れたことだ。チームのスタイルだった前線からのハイプレスに加え、自陣でのブロックを形成。時間帯と試合状況に応じて使い分ける戦い方を身につけ、安定感が増した。川島は「堅さが出たと思う」。自陣でのボール奪取から一気に相手ゴールに迫る速攻もチームの新たな武器になりつつある。
今季は磐田戦も含めた「三国決戦」で3戦全敗。負けたままで終わるわけにはいかない。対する清水はリーグトップの64得点を誇る攻撃力が武器。簡単な相手ではないことも理解している。「一瞬の隙も与えてはいけない。ただ、ゼロの時間を長くすれば必ず勝機はある」と川島。完封でリベンジする。【神谷亮磨】