J2モンテディオ山形は、10月8日栃木戦で「U-23マーケティング部」プロデュースの「青春スタジアム」を開催する。

「U-23マーケティング部」は、23歳以下の高校生と大学生で構成されたチーム。参加メンバーは新型コロナウイルス感染症により、非日常的な学校生活を送ってきた。今回の活動では、失った“青春″を取り戻すだけでなく、スタジアムに来場する全ての人に“青春″を感じられる空間を提供すべく、企画からイベント実施までを手がける。動員目標は1万人。運動会や縁日など、さまざまなアイデアで集客を図ろうと奮闘するメンバーの活動を追った。【取材・構成 木村有優】

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目指すは動員数「1万人」だ! 「U-23マーケティング部」は今年1月に発足。週1回定例会を行い、合宿などを通して知識を広げ、イベント運営などを行ってきた。その集大成でもある「青春スタジアム」。1万人動員の目標達成に向け「広報」「ミドル世代」「ファミリー世代」「シニア世代」の4つのグループに分かれ、各グループのリーダーを中心に活動。また、同イベントを遂行するにあたり、「マーケティング部」部長を我妻里莉さん(20)が務めることになった。

我妻さんは山形県出身で現在は神奈川県内の大学に在籍。だが、大学生生活を送る中、目指すべきものが見つからずに暗中模索していたところ、今回の部員募集を見つけ真っ先に応募した。「初代部長ということもあり手探り状態です…」と難しさを感じているが「初代だからこそ前例にとらわれず心にゆとりが持てる」と活動のしやすさも実感。「できる、できない以前にまずは信頼を得るためにも姿勢で見せるようにしている」という。

14日時点でのチケット販売数は目標の3割程度。各グループが掲げた目標数にも程遠く、同日の定例会では担当者から「こればかりは過程ではなく、数字が全て」と厳しい言葉がかけられた。我妻さんは厳しい結果を踏まえ、「これまでとは違うアプローチ方法で集客していく必要がある。日にちがたつにつれて、みなさんの予定が決まっていくので焦ります…」と吐露。それでも「子供も大人も青春を感じられる空間をつくります!」と意気込んだ。

 

○…ミドル世代チームは「大人の大運動会」でミドル世代の集客を狙う! リーダーの鈴木楓さん(21)は「本気になっている姿は世代を問わず感動を与える」と学生時代の青春の1つである運動会を企画。企業や団体など20組の参加者を集めるにあたり、「文面よりも直接の方が熱意が伝わる」と、山形の営業部に同行してプレゼンテーションなどを行っている。だが、休日の人数確保は難易度が高く、「楽しそうだね」で終わってしまうことが多く苦戦。それでも、「観客のみなさんも巻き込んで青春を楽しんでもらいたい」と意気込んだ。

 

○…広報チームは工夫を凝らした広報活動で集客を狙う! プロモーションビデオやリリース資料の制作を中心に活動。現在はメディアへの露出交渉やSNSを用いた告知を行っている。また、動員目標1万人のうち、学生招待枠として2000人を設け、主に山形大学の学生を動員しようと奮闘。だが、思うように数字が伸びず、リーダーの成松泰志さん(21)は集客の難しさを実感。「このままでは達成が難しいので、新しい方法を模索しながら実践していきたい」と目標達成に向けてさらに趣向を凝らしていく。

 

○…ファミリー世代チームは「超縁日」でファミリー世代の集客を狙う! 幼少期の思い出を振り返った際に、夏の風物詩の「縁日」が多く挙がり、既存のイベントでもある縁日をさらに強化した。中には、難易度の高いものも用意し、大人も本気になれるものを考案。リーダーの我妻さんは「気持ちの高ぶりが試合にもリンクしてくれたらうれしい。家族全員が楽しめる内容にしていきたい」と意気込んだ。現在は、子供の集まる遊技場やマルシェでの告知や、ワークショップを開催し、子供たちとの交流を通して集客を図っている。

 

○…シニア世代チームは「体力測定グランプリ」でシニア世代の集客を狙う! 山形県民の病気指数の高さに着目。50歳以上を対象に、いくつかの種目の結果を点数化し、優勝者には景品を用意した。リーダーの阿部拳太さん(21)は「測定を通して自分の立ち位置を知り、健康志向の向上や病気の予防につなげてほしい」と語った。17日に開催された「日本一の芋煮会」では、企画内容の説明やチケット登録を行った。「若者の力や取り組みを知ってもらうだけではなく、企画を通して住みやすい町づくりを目指したい」と意気込んだ。