J1昇格とクラブの威信を懸けた決戦になる。
J2清水と磐田の「静岡ダービー」が7日、アイスタで行われる。3位清水と2位磐田の勝ち点差はわずか「1」。清水の秋葉忠宏監督(47)は「どんなことをしても勝ってねじ伏せる」と勝利だけを宣言した。磐田の横内昭展監督(55)は「残り5試合のうちの1試合」と平常心で臨む構えだ。熱血漢と知将-。対照的な指揮官の手腕にも注目が集まる。【神谷亮磨】
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磐田の横内監督は気負わずに指揮を執る。3月の清水との前回対戦は2度のリードを守り切れず、ホームでドローに終わった。指揮官は「痛い思いをさせられたので、同じ轍(てつ)は踏まない」。清水の特徴も映像を見て入念に分析。球際での局面で負けないことを前提に、「チームでカバーしながら相手の攻撃に対応することがポイントになる」と冷静だ。
前節長崎戦は相手の長所を消し、チャンスを確実に仕留める手堅い試合運びを見せた。次戦も戦い方を大きく変えるつもりはない。清水の武器は攻撃力。特に試合の流れを作るMF乾貴士(35)への対応が鍵になる。指揮官は「抑えるのが難しい選手」と警戒しながらも、組織で止めるイメージはできている。
敵将の秋葉監督とは旧知の仲。指導者としてのキャラクターは対照的だが、勝利に対する思いは負けていない。経験も豊富だ。昨年までは日本代表のコーチとして敗戦が許されない修羅場を何度もくぐり抜けてきた。次戦は、勝てばJ1昇格に大きく前進する大一番。横内監督は「ダービーの重みは認識している」と静かに闘志を燃やした。隙を作らず、隙を突く、したたかな戦いで宿敵をねじ伏せる。



