清水が1年でのJ1復帰に王手をかけた。ホーム最終戦は大宮に4-0。3点リードの後半、MF乾貴士(35)の今季10点目で勝負を決定付けた。今季はMFカルリーニョス・ジュニオ(29)がチーム最多15得点。FWチアゴ・サンタナ(30)も11ゴールで続き、同一シーズンで3人が同時に2桁得点を到達するのは18年以来5年ぶりとなった。水戸との今季最終戦で勝利すれば、来季のJ1昇格が決まる。磐田は今季最多タイの5得点を奪い、水戸に快勝した。藤枝は徳島とスコアレスドローとなった。
清水は主役3人の“共演”でホーム最終戦を締めくくった。前半2分、サンタナの左足がうなった。DFがクリアミスに反応し、反転しながら左足ダイレクト。強烈ミドルをゴール右隅に突き刺した。6試合ぶりの1発は「正直ホッとした」。同ロスタイムにはカルリーニョスが右足で追加点。背番号「10」の今季15点目が試合を優位に進めるための貴重な1点になった。
後半は守備を固めながらチャンスを確実に仕留めた。同18分、岸本武流(26)が3点目。最後は乾が鮮やかに仕上げた。同23分、カウンターからのパスを左サイドで受け、足裏でトラップ。右足でシュートコースを作り、ゴール左に流し込んだ。2桁はC大阪在籍時の09年以来14年ぶり。「僕のはおまけみたいなもの」と控えめだったが、大事な一戦で10得点10アシストの「ダブル」を達成した。
10月28日の熊本戦はホームで1-3。前半終了間際の失点で狂った。この日は前半ロスタイムに追加点。悔しい敗戦からの教訓を生かした。乾も「あの時間帯は集中できていた。前回と違う姿を見せられたのは成長」と胸を張った。
同一シーズンに3人が2桁得点を達成するのは5年ぶりで、3人のそろい踏みは今季3度目。今季最終戦となる敵地での水戸戦で勝てばJ1昇格が決まる。春先に19位だったどん底のチームは、勝ちながら成長し、自力で目標を達成できる位置まではい上がってきた。「必ず勝って、昇格を決めたい」と乾。ラスト90分。ゴールテープは目前に迫っている。【神谷亮磨】



