尚志(福島)が川崎フロンターレU-18を2-1で破り、最終節を勝利で飾った。1-1の後半37分、FW網代陽勇(3年)のゴールで勝ち越し。EAST優勝は逃したが、全国高校選手権につながる貴重な勝利を呼び込んだ。

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青森山田、川崎フロンターレU-18と優勝争いをしてきた尚志だったが、青森山田の勝利によりEAST2位が確定した。それでも仲村浩二監督は「まずは残留できてうれしい。この試合を勝ち切れたのは大きな成長になり、選手権への弾みになる」。過去2度のプレミアリーグ挑戦はともに最下位に終わっただけに、三度目の正直となった。網代は「プレミア(参戦)は先輩が残してくれたが、この結果は紛れもなく自分たちが残したもの」と胸を張った。

「全国制覇」で先輩超えだ! 2日のJ1昇格プレーオフ決勝で尚志OBの東京V・FW染野唯月(いつき、22)が同点PKを決め、チームを16年ぶりのJ1昇格へと導いた。尚志イレブンは先輩の活躍に大きな刺激を受けた。網代もその一人だ。18年度の全国高校選手権準決勝、青森山田戦で当時高校2年の染野がハットトリック。同じストライカーとして衝撃を受けた網代は同校への入学を決意。それから染野の背中をひたすら追いかけてきたが今は違う。「日本一になって自分たちの方が強いと証明したい」と、4強の先輩を超える全国制覇を誓った。

集大成となる選手権は28日開幕。尚志は31日に前年度覇者・岡山学芸館との初戦に臨む。仲村監督は「力はあるが、選手権の雰囲気にのまれて平常心でプレーできるかが問題。メンタル面にも力を入れたい」と万全の準備をしていく。目指すは「全国制覇」のみ。尚志のサッカーを貫き、国立競技場でうれし涙を流す。【木村有優】