12月25日に現役引退を発表した元サッカー日本代表の大津祐樹氏(33)が26日、埼玉スタジアムで浦和DF酒井宏樹(33)と小学生を対象にしたサッカークリニックを行った。
2人は20年に大学サッカー部の選手を支援する「Football Assist」を設立。大津氏が社長で酒井が取締役の立場だ。現在はプロジェクトが拡大し、小学生の支援も開始。全国の少年団やクラブチームを対象に、オンラインで現役選手をゲストに招くイベントを行っている。今回は、支援を受けている約450人の小学生が参加。ミニゲームなどを楽しんだ。
現役を退いた大津氏は、「スポーツの価値を最大化させるミッションで、僕らがやっていきたい思いは変わらない。会社も大きくすることで支援の幅も大きくなる。もっと頑張らないと」と決意を新たにした。
引退の理由をつづったSNSも話題になった。負傷の影響で100%のプレーができなくなったことを挙げ「自分の給料はジュビロの中ではかなり高いです。ジュビロの将来のことを考えると、来季自分が給料を受け取るよりも若い世代に使ってほしいと言う希望をシーズン途中にクラブにリクエストして話を進めていました」と明かし、サポーターから「漢過ぎる」など感謝の声が続々と挙がっていた。
大津氏は「プロは厳しい世界。100%でできる選手がプレーするべき。そこに達しなかった以上、プロとして戦う必要性がない。その決断を実行しただけ」と毅然(きぜん)と話した。
現役時代から掲げる「アスリートの価値を高めたい」という思いは変わらない。これまで「サッカー」「ビジネス」の二足のわらじをはいていたが、今後はビジネスに専念する。「プロ選手も、ビジネスの世界で活躍して結果を残すことでアスリートの未来につながると思う」と話す。
今後も新たなビジネスの展開を準備しているという。「ビジネスの世界でも挑戦していける自信がある。そういったところも含めて、これから、そういう世界でもビジネスでも今まで以上の結果を出せるように頑張りたい」と力を込めた。
現役時代は日の丸を背負いロンドンオリンピック(五輪)出場するなど、結果を残した。元プロ戦士がどんなビジネスを展開し、第2の人生を歩むのか。今後の活動から目が離せない。
○…酒井は、クラブW杯が行われたサウジアラビアから帰国したばかりでの参加となった。クラブW杯では、右膝手術からわずか1カ月での高速復帰で試合にも出場したが、この日は「ちょっとコンディション的に怖かったから出来なかったですけど、来年のイベントは元気いっぱいで出たいですね」と話した。大津氏の引退には「僕も来年で34歳。現役を引退する人も多くなって寂しさもある分、まだやれている。僕は頑張りながら、このような活動もさせてもらっている。どっちも頑張っていきたい」と話した。



