9年連続34度目出場の富山第一が、逆転で初戦の2回戦を突破した。3大会ぶりの1勝をつかんだ。

前半15分、京都橘の主将FW西川桂太(3年)に先制ゴールを献上したが、後半に巻き返す。11分、MF多賀滉人主将(3年)を経由した展開から、まず同点に追いつく。右クロスに、先発起用された背番号20のFW谷保健太(3年)がファーサイドで合わせ、体ごとゴールに押し込んだ。

さらには残り35分、相手ボックス内でPKを獲得。主将の多賀が冷静にゴール左隅へ蹴り入れ、試合をひっくり返した。

ちょうど10大会前の13年度に悲願の選手権制覇。今年も夏の県高校総体と冬の選手権予選ともに無失点と盤石だったが、その初戦でゴールを割られた。過去2年は初戦敗退。嫌な記憶もよぎったが、加納靖典監督(42)は「厳しい時間が続く中、選手たちが少ないチャンスをものにしてくれました」と逆転勝ち。「京都橘さんは伝統校でもあるので警戒していて、本当に強くて…。何もできないんじゃないかなと思ったんですが、選手たちが頑張ってくれた」と感謝した。

相手は12年度の選手権で準優勝し、富山第一が頂点に立った翌13年度は3位だった。強豪同士の初戦を制した多賀主将は「PKは蹴り込んできたんで自信を持って蹴りました。応援してくれる皆さんのために結果を出せて良かった。目標は日本一なので、近づけるように頑張ります」と勝ち名乗りを上げた。

殊勲同点弾の谷保も「前半はなかなかチャンスなかったけど、必ず1本くると思って、仲間を信じていました。全国優勝するには1つ1つ。いいリカバリーをして次へ向かいたい」と満足しなかった。【木下淳】

【関連記事】高校サッカー・スコア>>