藤枝順心(東海1位)が、2年連続同一カードとなった決勝で十文字(関東2位、東京)を3-0で下し、2年連続7度目の優勝を飾った。WEリーグ・INAC神戸内定のMF久保田真生、FW辻沢亜唯(いずれも3年)が得点を記録するなど、主軸を中心にチームは躍動。前回大会の雪辱を狙った相手を退け、全国398校の頂点に立った。
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藤枝順心が、また1つ輝かしい歴史を刻んだ。連覇を達成し、自校が持つ大会最多優勝回数を「7」に更新。昨年7月の高校総体に続く、夏、冬連覇の全国2冠は同校初の快挙となった。MF久保田は「みんなの応援があって、最後まで走り抜くことができた」と感謝。スタンドも一体となって日本一の歓喜に浸った。
0-0の前半4分、FW高岡澪(3年)のパスを受けたFW辻沢がシュート。こぼれ球を久保田が右足で押し込んだ。「みんなが走ってくれたおかげで、自分の所にボールが転がってきた。決めきれてよかった」。22年のU-17W杯インド大会に、日本代表として出場した3人が絡んで先制点を奪う。試合序盤の貴重な1点で勢いに乗った。
前半終了間際に辻沢が追加点を決め、後半に迎えたピンチではINAC神戸内定のGK菊地優杏(3年)が好セーブで応えた。チームの主軸たちが攻守でけん引すると、同30分。途中出場のMF葛西唯衣(2年)にも大会初得点が飛び出し、勝負あり。十文字との頂上決戦に快勝した。
今大会は5試合で17得点1失点。計12人がゴールを記録した。「どこからでも点が取れる」強さを見せ、Vロードを駆け上がった。久保田は「楽しかった」と振り返った。今季の集大成として臨んだ選手権で「最強女王」を証明した藤枝順心。イレブンの表情に、最高の笑顔が咲き誇った。
○…藤枝市の北村正平市長 2連続7回目の全国制覇、新春を飾るこの快挙を「サッカーのまち藤枝」はもとより、「サッカー王国静岡」の面目躍如です。皆様とともに心からエールをおくります。おめでとうございます。藤枝順心高等学校サッカー部
○…地元藤枝も歓喜に包まれた。藤枝市内の小杉苑ではパブリックビューイング(PV)が行われ、藤枝市サッカー協会関係者や藤枝順心SCジュニア(小学生)の選手ら約70人が駆けつけて声援を送った。
優勝が決まると、会場内は歓声と拍手に包まれ、万歳三唱でイレブンを祝福した。藤枝順心SCジュニアのFW竹本羽衣さん(焼津豊田小6年)は「GKの隙を見てしっかりと決めきるところがすごかったです」。同校初の夏冬2冠を達成した“先輩”たちの活躍に目を輝かせた。
○…この日は同校でもPVを開催。サッカー部を除く生徒らが集まり、約400キロ離れた神戸に声援を送り続けた。優勝を受けて、藤枝市は15日に市役所で優勝報告会を開催する予定。偉業を達成したイレブンを盛大に出迎える。



