浜名は2-1で藤枝東に競り勝ち、西部勢初の連覇に王手をかけた。同点で迎えた後半、DF小島一輝(2年)がロングシュートで決勝点。県選手権で3年連続で敗れていた難敵を破った。静岡学園はPK戦の末、4-1で浜松開誠館を撃破。GK有竹拓海(1年)が2連続セーブを見せて勝利に導いた。昨年と同一カードとなった決勝は28日、袋井・エコパスタジアムで行われる。
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静岡学園GK有竹が最大の見せ場で輝いた。1-1で突入したPK戦。相手1人目、2人目のキックを読み切り、いずれも右に反応して止めた。前日26日の自主練習では、約30本を受けて1本も止められなかったが「読みや感覚自体は悪くなかったし、自信はあった」。言葉通りの活躍で、チームを決勝に導いた。
“粋な計らい”が、1年生守護神の気持ちを高ぶらせた。先攻の2人目にキッカーを務め、成功させたDF矢沢怜士(2年)が背番号「1」の元へ。巻いていたキャプテンマークを託した。「伝統のキャプテンマークを巻いてもらい、より勝ちたいと思った」と有竹。先輩の思いに、連続セーブの結果で応えた。
中学時代はJ1東京の下部組織でプレー。U-18への昇格はかなわず、静岡学園に進んだ。前主将のGK中村圭佑(3年)は同じ道を歩み、J1東京Vに加入した。有竹は「自分も圭佑さんのように、チームに欠かせない存在になりたい」と偉大な背中を追う。
昨年の決勝で0-1と惜敗した浜名と、再びファイナルで顔を合わせることが決まった。有竹は「県3冠(新人戦、総体、選手権)を狙っている。勝つために、自分のできることをすべてやりたい」と誓った。【前田和哉】



