新潟レディースはマイナビ仙台を3-1で破り、連敗を「3」で止め、最終節を白星で締めた。前半10分、MF川澄奈穂美(38)のミドルシュートで先制。前半のうちに同点に追い付かれるも、後半38分にMF石田千尋(22)が勝ち越し弾。その4分後には、MF川村優理(35)が勝利を決定づけるダメ押し弾を決めた。リーグ3年目は13勝2分け7敗の勝ち点41で4位。チーム始動時に掲げていた「勝ち点40」を達成し、シーズンをフィニッシュした。

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川澄の右足がさく裂した。前半10分。短いパスをつないで右サイド深くに進入したMF滝川がゴール前にクロスを供給。相手DFがはじいたこぼれ球にペナルティーエリア外から右足を一閃(いっせん)した。今季3得点目となる先制弾。「立ち上がりだったので足を振っていこうと。(ゴールに)吸い込まれてよかった」と振り返った。

普段は右サイドでの起用だったが、2トップの一角で先発。自陣でボールを奪えば、ドリブルでゴール前まで攻め込み、前線からの守備でも貢献した。試合前日には「相手よりハードワークするところは見せていく」と話していた。後半33分にピッチを退くと、1-1の同38分に石田が勝ち越しゴール。同42分には川村が勝負を決めた。川澄は「仲間が勢いをもたらしてくれた。チームでつかんだ勝利」と喜んだ。

大躍進を遂げたシーズンだった。一昨年は8位。10位だった昨年は終盤まで最下位争いを繰り広げた。今季から橋川和晃監督(53)を招き、プレースタイルを一新。「堅守柔攻」スタイルを掲げ、そこに元なでしこジャパンの「ベテラン川澄」というエッセンスが加わった。結果はすぐに表れ、昨年10月のWEリーグ杯で準V。「今年は本当に期待の持てるチーム」。主将に就任したリーグ戦後も常に上位を維持し、タイトル争いに名を連ねた。

ピッチに立てば誰よりも声を出し、「キャリアを重ねてきた一選手として」培ってきた経験をチームに還元した。「タイトルを逃してそれぞれ感じる部分はあったはず。また来シーズン以降、やっていかなくてはいけない」。この悔しさは、必ず来年につなげる。【大島享也】