川崎フロンターレが上海申花(中国)を4-0で破り、2試合合計4-1で8強入りを決めた。DF佐々木旭(25)が1得点1アシストの活躍で逆転突破に導いた。準々決勝以降はサウジアラビアで集中開催(4月25日~5月3日)。クラブの悲願であるアジア初制覇へ歩みを進めた。

今季から指揮を執る長谷部茂利監督は「4点とったので攻撃面は良かった。今年取り組んでいる守備の所、切り替えの所、あらゆるところで自分たちの良さを出せた」と満足げに振り返った。

序盤からアクセル全開で臨んだ川崎Fがサウジ行きの切符を手にした。試合開始から鋭い出足で攻守に圧倒し、前半24分に佐々木の左足ミドルシュートで先制。2試合合計スコアをタイにすると、後半19分にはFWエリソン、同23分にはMF伊藤達哉が加点した。後半追加タイムにはMFマルシーニョがダメ押しの4点目で試合を決定づけた。

奮い立たずにはいられなかった。平日にもかかわらず、試合前にはチームバスを大応援団が出迎え、選手たちを鼓舞。大雨の中、1万3000人超の観客が詰めかけて声援を送った。長谷部監督は前日会見で「最も重要なゲーム」と試合の位置づけを説いた。この日、選手たちには「重要な試合だ」とシンプルかつシリアスに伝え、士気を高めたという。今季出番のなかった“キング”ことMF大島僚太をスタメンに抜てきするなど、大一番で強気の采配が光った。

クラブが1つになってつかみとった白星。指揮官が開幕前に最も取りたいタイトルとして掲げたACLEの頂点へ1歩近づいた。昨季からの1次リーグ突破に貢献した鬼木達前監督や前所属選手に感謝しつつ「このまま前進、上りつめたい思いです」と誓った。【佐藤成】