新潟医療福祉大は開幕戦で福井工大を3-0で下し、9年連続11度目の優勝に向け好スタートを切った。主将のDF細井響(4年=習志野)が攻守でフル回転。J1横浜FCへの来季加入を決めているスーパーレフティーは最終ラインから正確なフィードを広角に届けて攻撃の起点となり、守備では被シュート数0と完璧に抑え込んだ。試合は前半にFW吉田友樹(2年=聖光学院)とDF平良碧規(4年=市船橋)が得点し、後半にFW高足龍(4年=流通経大柏)がダメ押しした。
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プロ入りが内定しているレフティーモンスターが、格の違いを見せつけた。4バックの中央左でフル出場した細井は長短のパスを自在に操り攻撃を組み立て、21本のシュートを放つワンサイドゲームに持ち込んだ。「3点は少ない。もっと取れたし、自分のミスも多かった」と満足しなかったが、守備では打点の高いヘディングと予測の良さを生かして最終ラインを統率し、被シュート数を0に抑え込んだ。「勝って反省できることはいいこと。2年連続全勝優勝と全国初制覇に向けて強度をもっと上げていく」と汗を拭った。
希少価値の高い左利きのセンターバック。J1の上位を含む複数クラブからオファーが殺到する中、3月に横浜FCへの来季加入を決めた。大学に籍を置きながらJの公式戦に出場できる特別指定選手にも認定され、今年中のデビューも期待される。1年時には3学年上のFW小森飛絢(24=シントトロイデン)、MFオナイウ情滋(24=J2仙台)らがプロへの練習参加で感じたことを大学の活動に還元してくれていた。それだけに「先輩たちがしてくれていたことを見習う」。チーム力アップに一役買うつもりだ。
自分たちが歴史を塗り替える-。今年で創部20周年を迎えた同大は2年連続全勝での北信越9連覇と、全国初制覇がターゲットだ。昨年は全国大会の夏の総理大臣杯と、冬のインカレで決勝進出もともに準Vに終わった。「あと1つをどう越えるか」。現チームには悔しさを知る主力が多く残る。勝利に飢える集団を束ねる主将は「日々の練習、リーグ戦から球際の強度、切り替えの速さを徹底する。全国は1点で勝負が決まる。無失点にこだわってやっていく」と強い意志を言葉に込めた。【小林忠】
○…FW吉田友がチームの今季第1号ゴールを決めた。0-0の前半17分、MF上之平暉羅(4年=ジュビロ磐田U-18)の右クロスを左足ダイレクトで合わせた。「得意な形が出せた」。昨年は4軍が主戦場だったが、佐熊裕和監督(61)の先発抜てきに結果で応えた。この日は昨年の得点王で、J3北九州への来季加入が内定する「同じ名字」のエースFW吉田晃盛(4年=九州国際大高)がケガで欠場。「自分は代役」と謙遜したが力強いボールキープでも攻撃の的になり、最多6本のシュートを放った。「じゃない方の吉田、ではなく、吉田友樹として。ゴールを重ねて得点王を狙いたい」。定位置奪取へ意欲を示した。



