C大阪が12連敗中だったホーム鹿島戦で、15年ぶりの歴史的勝利を挙げた。2度のVARによる得点取り消しやPK失敗など、後半だけで計6度の決定機を逃すも、最後にDF進藤亮佑(28)が劇的決勝弾。107分の死闘を1-0で制し、対鹿島戦は16試合ぶりの勝利となった。

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観戦した日本代表森保監督が「手に汗握る素晴らしい試合。どこかで心が折れても不思議ではないのに、ゴールを奪いにいく。日常の活力になる」と、究極の賛辞を贈った。

C大阪は後半だけで6度の決定機をふいにした。FWハットンと進藤のヘディング弾が、VARで得点を取り消された。これだけでも珍事だが、他の通常の決定機3度もオフサイド。後半57分にはハットンが再びPKを失敗…。価値なしドローと思いきや、その40秒後に、左CKから進藤が今度こその決勝点を決めた。

計107分の死闘にケリをつけた進藤は「ヒーローになるのは、考えていなかった」と、無心で右足を振った。ホームで最後に鹿島に勝ったのは10年5月5日。その後は12連敗、アウェーを含めれば15試合未勝利という天敵だった。

15年前の鹿島戦でゴールを決めた香川は、最終盤で途中出場。「12連敗はあってはならないこと。これが俺たちの現状」。いまだリーグ優勝のないC大阪の立ち位置に、自戒を込めた。

鹿島をほぼ一方的に攻め立て、開幕10試合目で今季初完封。「苦難に立ち向かったことが勝因」とはパパス監督。森保監督もうなった勝利へのメンタリティーが、クラブ史に残る名勝負になった。【横田和幸】

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