神戸がホームで横浜を1-0で下し、暫定2位に浮上した。前半37分にMF武藤嘉紀(33)が今季リーグ初ゴールとなる先制弾。後半は横浜にチャンスを作られる場面もあったが、粘り強い戦いでリードを死守。FW大迫勇也(35)、FW宮代大聖(25)、武藤という昨季の得点源がそろい踏みした神戸が、逆転Vでのリーグ3連覇に向けて、力強く加速した。

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主役が戻ってきた神戸が、本領発揮の戦いで勝ち点3を積み上げた。

決勝点の場面は、FW大迫からのパスを受けたMFエリキがDFをかわし、FW宮代がスルーしたボールをMF武藤がゴール左へ蹴り込んだ。神戸が誇る前線のタレントが共鳴しての得点。武藤は「(宮代)大聖がいいスルーをしてくれたので、落ち着いて流し込むだけだった」と今季初得点を振り返った。

昨季リーグMVPの武藤が腰椎椎間孔狭窄(きょうさく)で約4カ月離脱。大迫も足を痛めて戦列を離れるなど、今季はなかなかフルメンバーがそろわなかった。武藤と大迫の同時先発は4月6日新潟戦以来、今季5度目。2人の不在期間を支えてきたFW宮代も加えた昨季の“2桁得点トリオ”が先発した試合も同戦以来で、この試合がようやく2度目となった。武藤や大迫が万全ではなかったこともあり、先発で共存した試合で勝利はなかったが、この試合で初勝利。この試合までの37得点はリーグ8位、1試合平均得点も約1・28点で、連覇した23年の約1・76点、24年の約1・61点と比べても物足りない数字が続いてきた。だが役者がそろったことで改善は間違いない。

吉田監督から「もう100(パーセント)担っていると思うし、素晴らしかった」と絶賛された武藤は、ここからの貢献を力強く宣言。「僕が帰ってきた理由は、チームを勝たせることだけ。全部勝つつもりでやって3連覇して、最高の景色をみなさんに見せたい」。王者の力をここから見せつける。【永田淳】