新潟医療福祉大(北信越1)は関西大(関西4)に2-3で競り負けた。1-2の後半追加タイム5分、途中出場のFW漆舘拳大(3年)が起死回生の同点ゴールを決めたが、延長前半2分に勝ち越しを許した。2年連続の4強入りは逃したが、1、2回戦で関東勢を連破。この日の準々決勝でも2度、同点に追いつくなどインパクトを残した。北信越勢初の全国制覇は、冬のインカレで果たす。
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前回の準優勝を超える全国初優勝を狙った新潟医福大は2-3の延長後半追加タイム1分、セットプレーを中心に押し込んだが、同点ゴールを奪えずに力尽きた。DF細井響主将(4年)は「悔しいのひと言。ただ、交代選手を含めて粘りは見せられた。これをいい経験で終わらせず、インカレに向けてもっと自分たちらしさを磨いていきたい」と顔を上げた。
初戦から中1日で続いた3試合目。後半18分に今大会で初めて先制を許したが、5分後に細井主将のミドルで同点に追いついた。その後、同34分に勝ち越されたが、1-2の同追加タイム5分、左DF白石蓮(2年)の右CKを漆舘がヘディングで合わせて再び追いついた。漆舘は「蓮からいいボールが来たので合わせるだけだった。途中投入される意味、役割は自覚していた。次は勝利につながるゴールにしたい」とした。
全国初Vは冬のインカレに持ち越しとなったが、1回戦で流通経大(関東1)、2回戦で筑波大(関東8)を相手に攻守両面で新潟医福大らしさを見せつけ、勝ち上がった。特に攻撃からの帰陣の速さ、こぼれ球への感度、そして球際の強さで他を圧倒した。
下級生も台頭した。来季J1横浜FC加入内定の細井主将、同J3北九州内定のFW吉田晃盛ら4年に頼り切りではなく、昨年から主力の2年白石は攻守両面で突き抜けた力を発揮。3年のMF向井俊貴、MF村田楓太、漆舘らも経験値を上げた。
インカレに向けた戦いはもう始まっている。漆舘は「4年生が焦るぐらいスタメン争いをもっと激しくして、チームの総合力を高めていく」。この夏の経験を成長の種に、新潟医福大はもっと強くなる。【小林忠】
○…0-1の後半21分から途中投入されたMF森駿人(2年)が、26-27シーズンからのJ2磐田加入が内定している関西大DF桑原航太(3年=帝京長岡出)と激しいマッチアップを見せた。「間合いなど、今まで感じたことのない圧を感じた」と、ピッチに入った直後はボールロストが目立ったが、試合終盤は得意のドリブルで置き去りにした。「(桑原が)疲れていただけ。まだまだ通用しない。ドリブルで抜いた後のラストパス、フィニッシュの精度をインカレまでにもっと高める」。試合を決める選手になる。



