1年でJ1復帰を目指すサガン鳥栖が、敵地で執念の逆転勝ちを収め、昇格戦線に生き残った。

4試合ぶりの勝利で通算13勝7分け9敗の勝ち点46とし、8位に浮上。J1昇格プレーオフ圏の6位仙台とは勝ち点2差に迫った。

U-22日本代表に飛び級で選出されているFW新川志音(しんかわ・しおん、18)が、土壇場で主役になった。

後半41分のMF西川潤(23)の同点弾を、新川がスルーパスで演出。さらに同48分、新川が右クロスをヘディングでゴール左へ決勝ゴールをたたき込んだ。2試合連続今季3点目。後半終了間際に、背番号47がミラクル勝利を呼び込んだ。

「うれしいの一言。ゴールだけを考えながらプレーしていた。意識が飛ぶくらい気持ちのいいゴール。ここからJ1昇格、J2優勝するため、ここから(残り試合で)9連勝していくために大事な1勝です」

本来は鳥栖U-18に所属する高校3年生。それでも2種登録され、堂々の中心選手だ。

U-22日本代表で出場したU-23アジア杯予選(ヤンゴン)から帰国した直後だったが、ベンチスタートながら1点を追う後半開始から投入され、ゴールに絡む勝負強さを発揮した。

この日の鳥栖は2度もリードを許しながら、追いつき追い越した。西川の同点弾の場面も、鳥栖の選手は相手との競り合いに勝ち、ボールを保持した上で相手の陣形を崩した。球際の強さ、泥くさいプレーは、小菊昭雄監督(50)が求めているサッカーそのもの。

指揮官は「逆転できると信じて最後まで走り、戦ってくれた選手を誇りに思う。ラスト10試合になり、2度追いついて最後に逆転。こういう勝ち方ができるのは、非常に強いチームだと思う」と胸を張った。

7月に一時は4位まで浮上しながら、直近3試合は1分け2敗と足踏み。仕切り直しの一戦で、今季最多の1試合3ゴールを挙げた。

8位とはいえ、自動昇格の1位水戸、2位長崎とも勝ち点8差。全ての可能性を残し、残り9試合も鳥栖が愚直に走り続ける。

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