東京ヴェルディがホームでファジアーノ岡山を4-2と振り切り、5試合ぶりの白星を挙げた。
岡山はJ1昇格1年目ながら、東京V(勝ち点35の16位)の上をいく勝ち点39の12位。全員が攻守にハードワークをこなし、チーム一体となって立ち向かってくる。昨季J1に16年ぶりに復帰して6位と躍進した東京Vにとっては、自分たちの姿を見るような思いでもあった。
今季2度の対戦で2勝と意地を見せた中、城福浩監督(64)は記者会見で、岡山についての見解や、そしてJ1で“2年目のジンクス”に苦しむヴェルディの現状について説明した。
「岡山さんの試合を見るたびに、僕が言うのもおかしな話ですけども、去年の我々を見てるような、彷彿させるようなチームとしての献身性を感じさせてもらって、変な意味ではなくて、彼らに勇気をもらってました。じゃあ、なぜ自分たちが今年苦しんでるかっていうと、同じシチュエーションっていうのはないんですよね。彼らはプレーオフから勝ち上がった1年目だし、ピッチに立つことのありがたさとか、この瞬間を大事にしたいとかって思いは、これ人間なんで、同じように継続するっていうのはなかなか難しいんですよ。あとは進化したければ攻撃も含めていろんなところに着手して、手応えがあればあるほど、当たり前ですけどこか迷いも出るんですよ。どこに力を置くか、どこにエネルギーを割くかっていう意味では。僕は岡山さんはそこに迷いがないチームなんだと思うんですよね」
一方の東京Vには迷いがあるということか。
これについて反骨の男の言葉に熱がこもった。
「我々には今迷いがあるのか悪いのかっていうと。これもう進歩のプロセスなので。(現状に)とどまっているんだったら迷いはないんですよ。進歩しなきゃいけないので、いろんなところで迷いが生じる。これはもう進歩のプロセス。J1の2年目であればこういう壁ってのは必ずありますし、岡山さんには勇気を与えてもらったけれども、岡山さんの真似をしようとは思ってなかったです。シチュエーションは全く違うので」
今季は下位に低迷しているチームについて、次のステップ、高みへとつなげていく上での「生みの苦しみ」だと位置付けた。【佐藤隆志】



