自分には、このクラブしかない-。アルビレックス新潟のDF早川史哉(31)は強い覚悟で主将マークを巻き、23日のホーム名古屋グランパス戦のピッチに立った。
スコアレスドローで連敗は4で止まったが、欲しかったのは勝ち点3。試合後はガックリと膝をピッチについたが、DF舞行龍ジェームズ(37)と2センターバックでコンビを組んで被シュート数を3本に抑えるなど、ボールへの執着とクレバーなディフェンスで12試合ぶりのクリーンシートに貢献した。
敵地での“裏天王山”となった前節20日の横浜FC戦はベンチ入りも出番はなく、0-1で敗戦。試合後、選手たちはサポーターから熱いメッセージを受け取った。早川は「短い間(横浜FC戦から中2日)で少しの差かもしれないが、チームとしてポジティブなアクションだったり、プレーが増えた」と話し、「それを残り試合もしっかりと継続して、もっともっと自分たちで勝利をたぐり寄せられるようにやっていきたい」と約束する。
クラブの下部組織出身で、大卒新人だった16年に急性白血病を発症も、不屈の闘志で大病を乗り越え新潟一筋でプレーする。日々のトレーニングでは細部にこだわり、紅白戦では主力組に入らなくても一切、手を抜かない。例え試合メンバーに入れず、ピッチに立てない歯がゆさがあってもチームのためにアクションを起こし、100%で練習に臨む。全ては新潟の勝利のため-。苦しいシーズンを送っているが、絶対に下は向かない。
残り7試合で、J1残留ラインにいる17位の横浜F・マリノスを勝ち点7差で追う。得失点差も考えると逆転残留に厳しい状態ではあるが、諦める数字ではない。勝利を積み重ねるには簡単に失点しないことと、4試合連続無得点と停滞する攻撃力を上げることが鍵となる。
「攻撃の動き、シュートに対する貪欲さは練習でも足りない部分がある。そこは守備の選手の問題でもあると思う。よりタイトな守備の中で、もっと前線の選手のいいアイデア、レベルを引き上げることができるように自分に矢印を向けてやっていく。それがいい攻撃につながると信じてやるしかない」
次のシーズンもJ1で戦うため、不屈のファイターがチームをけん引していく。【小林忠】



