3月1日開幕のサッカーの女子アジア・カップを巡り、国際プロサッカー選手会のアジア・オセアニア支部がアジア・サッカー連盟(AFC)に賞金増額を求めている。世界的に男子との待遇の格差是正を求める声があり、史上最高の収益が見込まれるにもかかわらず、AFCは前回2022年大会の賞金総額180万ドル(約2億7900万円)を据え置く方針を示しているからだ。

女子ワールドカップ(W杯)予選を兼ね、オーストラリアで開催される今大会。スポーツ専門の調査会社によると、観客数は約80万人と予想され、収益は最大8240万ドル(約12億8000万円)に達して「これまでで最も商業価値の高い」大会になると見込まれる。

選手会側は調査結果をAFCに共有。昨年12月には、2大会ぶりの優勝を目指す日本代表の長谷川唯主将(マンチェスター・シティー)ら出場チームの選手が、男女の競技環境や賞金の平等などを求める書簡を送った。長谷川は「(今大会が)最高の環境を提供し、賞金が男子にできる限り近づくことを期待している」とコメントする。

24年の男子アジア杯の賞金総額は1480万ドル(約22億9000万円)。180万ドル(約2億7900万円)の女子アジア杯は他の大陸選手権と比べても少なく、昨年の女子欧州選手権は4720万ドル(約88億7000万円)と桁違いだった。女子市場の成長が目覚ましい欧州だけでなく、女子W杯や他の大陸連盟も増額を図る中、AFCは「賞金を上げるほど十分な収益を上げていない」との考えを崩していないという。

選手会アジア・オセアニア支部の辻翔子事務総長は「このままではアジアが他の大陸から遅れてしまう。建設的な対話をAFCと続けたい」と危機感を口にした。(共同)