東京ヴェルディは次節14日に浦和レッズとMUFG国立競技場で対戦する。

明治安田J1百年構想リーグ・EASTグループで開幕3連勝で首位に立ったが、その後の横浜F・マリノス、鹿島アントラーズ戦と2連敗。そこへ強豪相手と厳しい状況を迎える。

城福浩監督(64)は12日、東京・稲城市でトレーニング後に取材に応じ、改めて選手たちにピッチに立つ「覚悟」を説いた。

J王者で猛者ぞろいの鹿島にトップレベルの強度を見せつけられた後、若いチームにミーティングで発破をかけた。

「高い意識でね、ピッチに立ってもらわなきゃいけない。トレーニングの中で意識が低いっていうことがないように僕らはしなきゃいけない。そういうふうに思ってはいますけど練習で、もちろん体が温まった上での話ですけども、パス1つのスピードであったり、そのコントロールのこだわりであったり、スプリントの基準であったりは、1回のミーティングで変わるもんじゃないと改めて思っています。習慣なんで。もちろん、この(地面が硬い)グラウンドであればボールを跳ねる回数が多いんでね。ボールをコントロールすることに気が入って、ヘッドアップした状態でボールをコントロールするところに置くっていうのが普段より苦労するのは間違いないんですよ。ただ、やろうとすることが基準がまだ低いと思います」

手厳しくそう言った流れで「今日、代表選手の話も僕は言いましたけど、彼らがどんな気持ちでピッチに立ってるかっていうのは、僕は関係者から聞いて、それは選手に伝えた」と口にした。

「日の丸」を背負うトップ選手の話を持ち出し、彼らがどういう思いでピッチに立っているかを説いたのだという。

「やり方がどうではなくて、彼らが日本人たる良さをどういう覚悟で出しているか。このやり方っていうのはチームのやり方、シチュエーションによる判断力とかもあるけど、その前にあるのは覚悟だということです。そういう覚悟を持った選手が日の丸を胸にして戦っている。それができないんだったら代えてくれって、監督に言いに行くぐらいの覚悟を持ってやっているっていうのは伝えました」

選手の心に火を付ける。反骨の指揮官らしく、熱い言葉や思いでチーム全体を鼓舞した。

間違いなく浦和は強い。個々の足し算だけで比較すれば、相手に分がある。だけどチーム一体となった戦い方、勝負の際にこだわり続けることで、想定以上の力を発揮できると踏む。

城福監督は浦和について「ペナ幅にボールを差し込んで運んでいく力とか、そこに走り込むスピードとかっていうのは、相手にホッとする隙を与えない。その中心にマテウス・サビオがいて、取れたはずのボールが取れないとか、差し込んだボールを下げないでさらにボールを前に進めていくっていう、この攻撃の強度、縦への推進力っていうのは今シーズン際立っている」と分析する。

そして勝負のカギとなるプレーについてこう示した。

「我々がボールを失った瞬間のところも大事ですけども、失った時にどれだけボールの周辺に人がいられる状況になっているか。そこでボールの出し手にどれだけいけるかっていうのは1つポイントになるかなというふうに思います」

オリジナル10同士による伝統の国立決戦。たぎる思いが口を突いて出た。

「連敗もしてますし、我々がチームを作っていく上で負けてもいいからっていうことで、取り組んでいるものは1つもない。まず連敗を阻止するとか、1つ1つのことに対してどういう意気込みで、どういう心持ちで臨むか。それが国立であれば、また違う雰囲気になると思う。その中でも自分たちが失っちゃいけないものをしっかりこう示せるような、そういう準備をしたい」

「覚悟」を持って、戦いに挑む。【佐藤隆志】