J1清水エスパルスはホームでサンフレッチェ広島を3-1で撃破し、今季初の3連勝を飾った。0-0の前半19分、DF吉田豊(36)が先制点。ベテランが名古屋所属時代の21年5月8日J1リーグC大阪戦以来、5年ぶりとなるゴールを記録するとチームも躍動。5試合ぶりに90分以内での勝利をつかみ、勝ち点3を積み上げた。次戦は4月1日、アウェーで神戸と対戦する。

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清水が、中3日で続いた3連戦の最終戦を気持ち良く締めくくった。直近2試合はいずれも試合終盤に追いつかれ、PK戦の末に辛勝。課題改善を示すような今季最多の3発で3連勝を飾った。吉田孝行監督(49)は「選手たちも、やっているサッカーが間違っていないと実感できた試合だったと思う」。5試合ぶりの勝ち点3に本拠地が沸いた。

歓喜の中心にはベテランがいた。前半19分、ゴール前のこぼれ球にDF吉田が左足一閃(いっせん)。強烈なミドルは相手に当たりながらもネットに突き刺さった。「このピッチで決められて良かった。勝ち点3も取れて、サポーターも喜んでくれた。最高の1日になった」。プロ初得点も決めた縁起の良いアイスタで、5年ぶりとなる一発。満面の笑みを浮かべ、体全体で喜びを表現した。

2月で36歳になった。昨季には肉離れで初めて長期離脱を経験するなど、体の変化はある。それでも「『ベテランだからこれぐらいでいい』となってしまったら落ちる一方。練習から追い込むことを意識している」。昨季までチームメートだった神戸MF乾貴士(37)の姿勢からも刺激を受け、年齢に抗う。今季はこれで開幕から全8試合でフル出場。指揮官も「ムードメーカーとしてもそうだし、本当にピッチ内外で頼りになる存在。プロとして若い選手のお手本」と最敬礼の活躍を続けている。

引っ張られるように、同21分にFWオ・セフン(27)が相手GKからボール奪い追加点。後半21分には、左クロスからFW北川航也(29)が3点目と畳みかけた。吉田は「これだけやれると自信になったと思う。ただ吉田監督の求めるものには、まだまだ届いていないと思う。日々の練習から落とし込んでいきたい」と言った。元気いっぱいの最年長を先頭に、清水がさらなる進化を目指す。【前田和哉】