流通経大GK林彰洋(20)が、北京五輪での正GK奪取を目指し、鹿島に練習拠点を移して英才教育を受けることが25日、分かった。今日26日の練習から参加する。期間は無期限だが、大学の練習試合や公式戦には出場する。アンゴラ戦の代表メンバーから外れ、西川、山本に次ぐ第3GKの座も危ういが、J1王者のレベルの高い練習で、逆転五輪出場を狙う。

 ディドGKコーチが名古屋に移籍し、流通経大にGK専門コーチがいなくなったことがきっかけだった。同大・中野監督は、同じ茨城県内で交流も深い鹿島に相談。鹿島も曽ケ端の後継者候補として林を高く評価しており、近い将来の獲得も視野に入れ、24日の会議で受け入れが決まった。

 鹿島の特別指定選手になればJリーグにも出場できるが、日本協会への活動報告書の提出など縛りもあるため申請はしない。流通経大は関東大学リーグのほかJFLにも参戦中で、学んだ技術を発揮する実戦も多い。中野監督は「北京まで最大限のことをしてあげたい。」と話した。