【グアム1日=永野高輔】コンサドーレ札幌の新戦力「AKB」がベールを脱ぐ。今日2日、大宮と今季初の練習試合を行う。トップ下はMFアンドレジーニョ(25)、ボランチにはMFブルーノ(26)、センターバックには河合竜二(32)の先発が濃厚だ。センターラインに入る新加入3人の連係を確認し、チームの土台をつくっていく。

 頼れる新ユニットが11年札幌の背骨となる。「AKB」をコントロールするリーダーは32歳のベテラン河合だ。センターバックだけでなくボランチでも出場予定で「(同じボランチの)ブルーノには積極的に僕が声をかけてバランスを取って上げたい」と話した。

 新外国人“ABブラザース”も徐々にチームにとけ込んできた。ブルーノはこの日、8対7の戦術練習で高木純に絶妙なスルーパスを出すなど攻撃センスをアピール。「試合では石崎監督が言う攻守の切り替えに注意したい」と目標を掲げた。アンドレジーニョも「オレの超攻撃的なプレーを見てくれ」と気合が入った。チームの中枢を担う3人のヘビーローテーションパスでリズムをつくる。

 石崎監督は「DFの意識と個々の攻撃の能力がどれだけあるか見極めたい。最初なので改善点もみつけたい」と狙いを明かした。もう1人、中盤のかじ取り役として期待される背番号18の芳賀も加えれば「AKB18」。初実戦だけに反省点は必ず出る。不足する「30」の分は練習を繰り返し開幕までに埋めていく。