なでしこジャパンの一員として女子アジア杯で初優勝を飾った仙台レディースMF川村優理(25)が28日、チームに合流した。5試合中4試合にフル出場し、タイトル奪取と来年カナダで行われる女子W杯出場権獲得に貢献。チームメートから拍手で迎えられ「大会で優勝したのが初めてだったので、心の底からうれしかった」と笑みがこぼれた。

 慣れないセンターバックでも不動の地位を確立した。オーストラリアとの初戦こそ2失点したが「コンビを組んだイワシさん(DF岩清水)と試合後に宿舎でビデオを見て、いろいろ教えてもらった」と修正。その後は安定感抜群の守備を見せ、高温多湿のベトナムで最後まで体を張った。

 ヒロインは大忙しだ。26日に帰国し、この日仙台に戻ったばかり。グラウンドで軽めに体を動かした後はトップチームの試合が行われたユアスタへ移動し、ハーフタイムに優勝を報告した。6月1日にはリーグ再開初戦となるアウェー岡山湯郷戦が控えるが「オフを1日もらったので大丈夫。あやさん(宮間)に『出ないよね?』と圧力をかけられたけど(笑い)、もちろん準備します」と出場へ意欲を見せた。【鹿野雄太】