清水GK林彰洋(25)が、ゴールマウスに鍵をかける。8日、完全非公開で前日練習を終えたアフシン・ゴトビ監督(48)が「試合感を失わないという意味もあり、次は林を先発させる」と、これまでリーグ戦のみの出場だった守護神を決勝トーナメント進出が懸かった今日9日のナビスコ杯大宮戦(アウスタ)で起用する方針を固めた。林はここまでリーグ戦全13試合に出場し11失点。防御率は0・8点台で、J1最少を誇っている。DF陣との連係も日々高まっており「手応えは感じている。DF陣が体を張ってくれているからこそ、こういう結果になっていると思う」。指揮官も「チームとしての守備ができている」と、高く評価している。

 林はこの日、公開された練習の冒頭15分でも笑顔を見せるなど順調に調整を終え「重要なことはトーナメントに上がること。守備陣が今まで通り集中して点を取られなければいい。全力を出すだけです」と、頼もしく言った。【前田和哉】