来季J2に降格するC大阪MF南野拓実(19)が、極秘渡欧して今冬の欧州移籍を目指すことが10日、判明した。複数の関係者によると、代理人とともにドイツやイタリア、スイスなど欧州各リーグのクラブを行脚。練習施設を見学したり「練習テスト参加」の形で移籍を模索するという。

 来季もエースとして期待される南野だが、かねて欧州挑戦を希望。移籍先を探していた今夏も、ある欧州クラブから正式オファーが届いていた。現時点で海外からのオファーはないものの、今後届く可能性は十分にある。クラブ幹部も「国内なら引き留めたいが、海外なら応援する。うちは歴代そうしてきた」。先輩の香川、乾、清武らと同じように移籍を事実上、容認するスタンスを取っている。

 南野は今日11日に強化遠征でタイ・バングラデシュへ出発するU-21日本代表に飛び級で選ばれている。しかし、この日の都内ホテル集合に姿はなく、C大阪のミーティングにも出席しなかった。現時点でC大阪と日本協会から何も発表されていないが、14日にU-21タイ代表、18日にバングラデシュA代表と対戦する遠征中に合流できるかも不透明な状況になっている。