ウェールズはイタリアに0-1で敗れたが、A組2位通過となった。1勝1分け1敗の勝ち点4で並んだスイスを、得失点差で上回った。同組ではイタリアが3連勝で1位、スイスが3位、3連敗のトルコは敗退となった。

ウェールズはこれまでの4-2-3-1から、この日は3-4-3に替えて臨んだが、序盤からイタリアに主導権を握られ、なかなか決定機をつくれない。前半の見せ場は、27分にCKからガンターのヘディングが枠をかすめた場面くらいだった。同39分に相手のセットプレーから失点。後半9分にはラムジーがDFをかわしてGKと1対1になるも、シュートを打ちきれなかった。

さらに同10分には、DFアムパドゥが相手の足を遅れて踏んだとして一発レッドカード。数的に劣勢になったのも痛かった。

同30分にはこの試合最大の好機、ロドンの折り返しをフリーで受けたベールがボレーシュートを放ったが、バーの上に外れた。

その後は、スイス-トルコの試合経過を受けてか、スイスとの得失点差による2位争いを見越し、これ以上失点しないことを意識した試合運びだった。

ページ監督は「2失点、3失点はしたくなかったので、ハーフタイムから選手交代の準備はしていた。もちろん10人になったのはきつかったが、DF陣がよくやってくれた」と振り返っていた。

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