【サン・セバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(21)がホームのレアル・マドリード戦で2戦連発となるゴールを決めた。

後半2分、Rマドリードのブラジル代表DFミリトンが相手のチェイシングを受け、苦し紛れにGKクルトワに戻したバックパスがずれた。久保はここを見逃さず、ゴール前に流れたところに素早く走り込み、左足でゴールに蹴り込んだ。今季の通算8点目となった。

久保はその後、退場者が出たRマドリード相手に右サイドを起点に攻撃に絡んでいき、29分にスタンドの観衆から大きな“クボコール”を受けながらピッチを去った。

Rソシエダードは終盤の追加点で2-0の勝利を挙げて2連勝を達成し、勝ち点を61に伸ばして4位の座をキープし、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場に向けて大きく前進した。

試合後の記者会見に登壇した久保は、流ちょうなスペイン語で喜びを語った。

「少なくともホームで残っていた試合の中では最も難しいものでしたが、僕たち全員の力で勝つことができて本当にうれしいですし、大きな誇りを感じています。またヨーロッパで最も大きなクラブのひとつ相手に得点できたこともうれしいです」

欧州CLへ大きく前進したことを問われると、目を輝かせた。

「僕は子供の頃、チャンピオンズリーグを見るのにテレビをつけていましたし、その音楽もかけていました。2年間ヨーロッパリーグでプレーしましたので、次はチャンピオンズリーグでプレーするためのステップを踏みたいと思っています」

さらにRマドリード戦の活躍が新聞で大きく扱われる可能性がありますが? と問われると「明日はおそらく、(スペイン紙)マルカに僕の写真が載ると思うので、記念に新聞を買いに行こうと思っています」と冗談めかして笑った。