[ 2014年2月22日18時48分 ]

 ソチ五輪フィギュアスケート女子で、韓国が2連覇の期待をかけたキム・ヨナ選手が、開催国ロシアのアデリナ・ソトニコワ選手に敗れ銀メダルになったことについて、韓国メディアを中心に不公正判定で1位を奪われたとの不満が噴出している。

 本人は「いい演技をしたから満足している」と未練を見せていないが、メディアは「世界中が本当の金メダルはキム・ヨナだと思っている」(KBSテレビ)などと、興奮気味に報じている。

 日本時間の21日未明のフリーで、ショートプログラム(SP)で首位だった金選手が逆転されると、中継していたテレビ各局の解説者らが「キム・ヨナだけ加算点が低すぎる。とんでもない判定だ」(SBSテレビ)などと一斉に判定を非難。ジャンプでもたついたソトニコワ選手より、ノーミスの金選手の点数が低いのはおかしいと主張した。

 22日付の各紙も採点内容を詳細に分析、「公正なのか」(中央日報)との見出しで報じた。フリー採点には、ロシアのフィギュア団体会長の妻と、過去に八百長判定で処分を受けたウクライナ人が加わっていたとの外国メディア報道を引用し「疑惑」を強調している。