再出発を懸ける松田瑞生(25=ダイハツ)は、新しいチャレンジに乗り出した。

近年、好記録を多く生み出しているナイキの厚底シューズを履き、走りだした。

これまでは他社メーカーのシューズを使用していた。外反母趾(ぼし)を抱える松田の足は、特注品しかサイズが合わない。ナイキの厚底シューズは、トップ選手も、使うものは既製品となる。

昨年の大阪国際女子で2時間21分47秒で優勝したが、東京五輪は補欠に回った。どん底に落ちた。そこから過去の自分を超えていくべく、今、前を向いて取り組んでいる。模索する姿は、足元にもあらわれている。