全国高校駅伝(都大路)が22日、京都市を舞台に幕を開ける。前日の21日には、かたおかアリーナ京都で開会式が行われた。男女ともに宮城県代表として臨む仙台育英は、19年以来5年ぶりの男女アベック優勝を狙う。一昨年、昨年と2年連続2位の女子は、昨年1区を任されたエース細川あおい主将(3年)をアンカーに据え、21年以来の頂点へ盤石の布陣だ。
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冬の京都へ、1秒の悔しさを晴らしに来た。細川は「全員がレースに向けて状態を合わせられている。優勝を狙える準備はできていると思います」と言い切った。昨年の都大路では、第4中継所までトップ。2位と30秒差、優勝した神村学園とは1分20秒差でタスキをつないだ。しかし、ラスト100メートルを切ったところで神村学園のアンカーに並ばれ、1秒差で競り負けた。アンカーを務めた橘山莉乃(19、ユニバーサルエンターテインメント)が泣き崩れる姿を見て、細川も涙を流した。
あの瞬間から、チームは借りを返すために練習を積んだ。細川は「1秒の重みを感じた分、この1年間は細かい部分を意識してきました」。ケアの時間や睡眠時間を少しでも多く取ることを意識するなど、日常生活に陸上を取り入れてきた。釜石慶太監督は「負けた直後から、選手には『細川をアンカーにできるオーダーにしないと次は勝てない』と言い続けてきました。そのほかの選手が1、2区を担える布陣にできた。すごく自信を持って臨める」。それだけ、陸上に向き合ってきた。
細川自身は、一昨年に一度アンカーを務めている。その時は14秒差で2位に終わり、目に涙をあふれさせた。再び担う大役に「5区は、優勝テープを切る区間。必ず自分がテープを切ろうという思いです。仙台育英の歴史にもう1度優勝という結果を刻めるように頑張りたい」。三度目の正直へ-。笑顔でフィニッシュするイメージはできている。【浜本神威】

