日本陸連は25日、都内で急きょ会見を開き、7月上旬の日本選手権男子400メートルの結果が訂正となったと発表した。決勝で失格となっていた佐藤風雅(29=ミズノ)の記録が有効となり、1着に変更となった。競技運営委員長の鈴木一弘氏、事務局長の鈴木英穂氏が明かした。
佐藤は45秒28の1着でフィニッシュしたものの、300メートル付近でレーン内側に侵入したと判定された。レース直後に失格となり、今泉堅貴(内田洋行AC)が1位に繰り上がったが、大会後に所属先のミズノが日本陸連事務局に抗議。その結果、大会主催者側に競技規則の解釈に誤りがあったとして、失格の取り消しが認められた。
400メートルは数年前にルールが変更となり、ラインを1度でも踏み越えたり、複数回踏んだりした場合は失格となる。日本陸連側は佐藤の足先がラインを越えていたと判断できる映像をもとに「失格」と判定したが、ミズノ側の抗議を受け、抗議・上訴がなされた場合に対応する上訴審判員(ジュリー)による審議を実施。一時的に足先がライン踏み越えていても、かかとがラインにかかっていたため、失格を取り消すと判断した。
大会主催者は400メートルのルール改正について認知していたが、失格判定の細かな基準に関しては解釈に齟齬(そご)があった。会見に出席した鈴木氏らは日本選手権決勝の判定が変更となったことについて「競技運営に携わって11年目になるが、過去にもなかったと思う。競技会後に失格を取り消すのは通常ではないこと」と、異例の事態だったことを認めた。
今後は再発防止に努めるとし、定期的な研修を実施して国際基準に基づく最新の解釈を共有するという。

