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 ニューイヤー駅伝は1月1日、群馬県庁前発着の7区間100キロで行われる。前回8位のHondaは強力新人の加入で「優勝」を目標に掲げて大会に挑む。

 Hondaには今春、箱根駅伝を沸かせた設楽悠太(23)と服部翔大(23)の新人2人が加入した。この2人が、福岡国際マラソン日本人1位の藤原正和(33)らベテランと融合して戦力が格段に上がっている。

 設楽悠は前回の箱根駅伝3区区間賞で、東洋大の優勝に貢献した。本人は希望区間を限定しないが、3区または4区への起用が濃厚。双子の兄・啓太(コニカミノルタ)との兄弟対決が実現する可能性もある。駅伝では11月の東日本予選の2区で兄と初対決したが、22秒差で敗れた(区間1位と4位)。「あのときの状態では(負けたのも)仕方なかったのですが、別のチームになって半年経ち、負けたくない気持ちが強くなっています」。兄弟対決の結果が、チームの勝敗に影響することもありそうだ。

 服部は2年前の箱根駅伝山登りの5区区間賞で、日体大優勝の立役者となった。今シーズン前半は不調に陥ったが、11月末に1万メートルで28分29秒30の自身2番目の記録をマーク。駅伝も東日本予選1区で区間賞から5秒差の4位と復調した。「東日本は牽制し合った挙げ句に、ラスト勝負で競り負けました。ニューイヤーは前半から、積極的に行きたい」と意気込む。上りに強い選手は向かい風にも強い。ニューイヤー駅伝なら後半区間、5区あたりの起用もありそうだ。

 前回4区の佐野広明(26)はマラソン中心の選手だが、今季は5000メートルのスピードも上がってきた。弱点だった3、4、5区が強化され、Hondaが優勝争いに加わる力をつけている。