<世界陸上>◇28日◇女子400メートル準決勝◇韓国・大邱スタジアム

 連覇を狙うサンヤ・リチャード・ロス(26=米国)が、冷や冷やものの決勝進出を決めた。2組で出場し、残り100メートルまでは何とか先頭をキープしていたが、そこから2人に先着を許した。3着でゴールし、タイムは50秒66だった。

 決勝進出は、準決勝(3組)の各組上位2着までと、3着以下のタイム上位2番目までの8選手が進む。2組が終了した時点で、サンヤ・リチャード・ロスのタイムは1組目3着の選手(50秒55)に劣る。つまり最終3組の3着選手よりタイム上位でなければ、ここで準決勝で敗退が決まるところだった。

 結局、3組3着選手のタイムは50秒90。前回女王は何とかタイムで拾われ決勝切符をつかんだ。400メートル初参戦のアリソン・フェリックス(25=米国)に、女王の座を譲ってしまうのか-。決勝までの短い時間に、どこまでコンディションを戻せるか、注目だ。