<全国高校バスケット選抜優勝大会:洛南102-72盛岡市立>◇男子2回戦◇25日◇東京体育館

 大会3連覇中の男子王者・洛南(京都)が登場し、初戦を突破した。盛岡市立(岩手)を下し3回戦に進んだ。前半はリードを許したが、後半にあっさり逆転した。総体王者の福岡一(福岡)、同準優勝の延岡学園(宮崎)、能代工(秋田)、明成(宮城)などの常連校も順当に勝ち進んだ。

 洛南が、慌てず、騒がず初戦を突破した。第1、2Qともに6点差をつけられて折り返したが、残りの2Qであっさり逆転。終わってみれば30点差の快勝だ。吉田裕司監督は「前半は押され気味でしたけど、ハーフタイムには特に何も言いませんでした。前半はついていって後半は頑張れと試合前に言っていましたから」と、作戦通りの展開をさらりと振り返った。

 現在、チームは大会3連覇中。4連覇だと95~98年の田臥勇太(現JBLリンク栃木)在籍時の能代工(秋田)に並ぶ。今大会は3連覇達成時の主力が一気に卒業。主力にはU-18(18歳以下)日本代表候補の木村、笹山がいるが、ともに2年生。登録15人のうち、3年生が5人で2年生が8人、1年生が2人と若手中心の若いチームだ。

 洛南のブロックには今年の総体3位の藤枝明誠(静岡)、古豪の福岡大大濠(福岡)など強豪がひしめく。吉田監督は「今年の洛南はエース級の選手はいないので、1戦1戦が勝負なんです。みんなで走り回って、どこからでも点が取れないと話にならない」と話していた。