<全国高校バスケット選抜優勝大会:明成101-75長崎西>◇男子3回戦◇26日◇東京体育館

 明成(宮城)が、長崎西に完勝し8強入りした。

 持ち味の速攻と強烈なディフェンスで、快調に飛ばした。100点ゲームの快勝で、初出場の06年から4年連続の8強入り。土曜日で満員の観衆に「明成」の名を強烈にアピールした。

 硬さが見られた前日の初戦(対光泉=滋賀)後、佐藤久夫監督(60)は大声で怒鳴った。この日も厳しい口調で選手をしかったが、意味は違っていた。「ようやく雰囲気に慣れ、コートに足がついてきた。自信につながるよう、応援してあげるのが私の役目」というアドバイスだった。

 初戦と見違える働きをしたのは、佐藤監督が「現チームの鍵」というセンター菊地大(3年)。25得点、11リバウンドを取り大勝に貢献した。「県大会決勝前夜でも眠れなかった上がり性」という菊地だが、この日は「最初のシュートで吹っ切れた。最後まで集中力が途切れなかった」と笑った。

 27日の準々決勝は、高校総体準優勝の延岡学園(宮崎)と激突。セネガル人留学生、200センチのエリマン・プイ(2年)とのセンター対決に臨む菊地は「体を張って抑える。勝って勢いをつけ優勝します」と力強く宣言した。【北村宏平】