<全国高校ラグビー:伏見工34-0荒尾>◇30日◇2回戦◇花園

 名門伏見工(京都)が巧みな試合運びを見せた。荒尾(熊本)の強力FWと、素早い出足に時折押し込まれながら、要所でU-20日本代表のFB松田力也主将(3年)がキックでエリアを確保。

 FW、BKとも勝負どころで決定力を見せ、前半だけで4トライを奪った。前半14分、自陣25メートル付近から70メートル以上独走のトライを決めた高校日本代表候補のNO8高橋稔貴(3年)は「スペースがしっかり見えた。フォローも来ていたので、一気に行きました」という。高崎利明監督(50)は「この天気やし、前半は手堅くキックを使って、得点よりエリアを取ることを優先した。初戦としては、いい入り方ができました」と満足そうだった。