<高校ラグビー:常翔学園57-0国学院久我山>◇5日◇準決勝◇花園

 Aシードの常翔学園(大阪第1)が国学院久我山(東京第1)との名門対決に圧勝した。FW戦で優位に立ち、FBで先発したSH登録の高校日本代表候補・重一生(3年)中心のアタックで9トライを量産した。

 「57点差」は花園の準決勝以上では史上最多得点差。ワンサイドゲームに野上友一監督(54)は「攻めて攻めて攻めまくろうと選手に言っていた。先手を取れ、たたみ込めた」と満足そう。切れ味抜群のステップで何度も相手守備陣を切り裂いた重も「狙い通りにできました」。

 準決勝の連敗を「6」で止め、鬼門を突破。大工大高から校名変更後初、17大会ぶり5度目の頂点に王手をかけた。