<全国高校総体:体操>◇予選◇2日◇代々木第1体育館

 男子床運動の世界王者、白井健三(17=神奈川・岸根高3年)が、個人総合予選で89・050点の自己ベストをマーク。暫定2位につけた。「大きなミスがなく、演技はいい内容だった」。床運動では、自分の名前がついたF難度の「シライ」(後方宙返り4回ひねり)、「シライ2」(前方伸身宙返り3回ひねり)を決めるなど、同種目は16・250点で世界王者の貫禄でトップ。しかし、あん馬の旋回で足が乱れ、惜しくも総合での首位を逃した。

 床運動と跳馬では世界でもトップ級の実力だが、残りの4種目が弱く、個人総合では、なかなか優勝できない。しかし、16年リオデジャネイロ五輪は「個人総合で出場したい」というのが夢。そのためにも「個人総合でも強い白井健三を見せたい」と、最後の高校総体で総合王者を目指す。

 団体総合の男子は市立船橋(千葉)、女子はふじみ野(埼玉)、個人総合の男子が谷川航(市立船橋3年)、女子は村上茉愛(明星3年)が、予選の暫定首位に立った。

 団体総合、個人総合、種目別を兼ねた予選は2日間に分けて行われ、団体上位16チームと、そのチームの選手を除いた個人総合上位20人らが、4日の決勝に進む。