20年東京五輪出場を目指すハンドボールのザンビア代表チームが16日、親善試合のために来日した。

 経済的な理由から競技を続けることができず、貧困から満足な食事もできない選手たちの壮大な夢「東京大会で五輪初出場」をかなえるために、元青年海外協力隊ハンドボール隊員の田代征児氏(44)が両国の「ハンドボール交流プロジェクト」を企画。クラウドファンディングで資金を集め、今回の来日が実現した。

 17日から都内で社会人、大学チームと練習試合、合同練習を行い、大使館や小中学校も訪問する予定。約2週間の滞在中に行われる日本選手権も観戦し、25日の決勝戦(東京・駒沢体育館)の「前座」として、日体大との親善試合も行う。「彼らの夢を夢で終わらせたくない」と立ち上がった田代氏と、その思いに共鳴した支援の輪。ザンビアの若者たちが、アフリカから東京五輪出場に挑戦する。