帝京長岡(新潟)は延岡学園(宮崎)に30点差で勝ち、初の4強入りを決めた。2年連続で阻まれていた8強の壁を、大勝で乗り越えた。

 原動力はマリ人留学生のタヒロウ(3年)。203センチの長身ながら、外角から3点シュートを決めれば、ダンクシュートを2本見舞った。「待て、待て、と言った」と神田主将(3年)はゲーム中にタヒロウに指示を出したが、勢いはチームメートにも止められず32得点、19リバウンドを奪った。

 持ち味の厳しいディフェンスも有効に機能して第2クオーターは、わずか4失点。攻守に圧倒して、次は新潟勢が未経験の決勝進出を狙う。柴田コーチは「みなが同じ方向に向かって、(高校)日本一を目指す」と話した。