Bシードの深谷(埼玉)が長崎北陽台に競り勝ち、3回戦進出を決めた。

 前半20分に、ゴール前10メートル中央ラックから左へと展開。パナソニックSO山沢拓也(22)を兄にもつ高校日本代表候補のFB京平(3年)が相手防御2人を引きつけ、WTB井下英司(2年)の先制トライを導いた。

 後半は1トライを許し5点差に迫られたが、28分にCTB浅見光(3年)がダメ押しトライを決めた。

 横田典之監督(48)は「久しぶりの試合だったけれど、途中から修正できたのが良かった。いろいろな高校の先生から『初戦ですからね』と薄ら笑いされていたので…」。シード校の準備の難しさを振り返りつつ「こういうのを跳ね返していかないと、全国で認められない」と東の意地を見せた。

 この日の出来には不満げな山沢だが、今大会を代表するFBはチームの出来を占う。元日の3回戦に向けて、エースは「相手との駆け引きを楽しみたい」と胸を躍らせた。