Bシード京都成章が堅実な戦いぶりで、高鍋(宮崎)を破った。

 高校日本代表候補のCTB三木亮弥(3年)とプロップ堀田琳(3年)という主力2人が発熱による体調不良でスタメンを外れ、15人中7人が1、2年生という若い布陣で臨んだ。前半12分に最初のトライを奪うまで、高鍋の早い出足、接点の寄りに押される場面も目立ったが、徐々に修正。終わってみれば、41点の大差をつけた。

 U20の7人制、U17の日本代表というSO西川虎哲(2年)がゲームの流れを作った。「成章のラグビーは基本、タテのアタック。1本目のトライはその形を作った上で最後はBKで取れたので、大きかった。状況判断をこの1カ月、1番の課題にしてチームでやってきたし、そこがうまく出たと思います」。昨年度大会もFBで花園を経験した司令塔は満足そうだ。

 湯浅泰正監督(52)は「最初は初戦だし、どうしても緊張する。そこを焦らず、修正してくれた」と言う。「若いチーム? そうですね。のびしろの点では、今までのチームで1番あります。花園でどこまで伸びてくれるか、とても楽しみ」と話していた。