最近1年の活躍は進境著しい。15年夏から約半年苦しんだ右肩痛をインナーマッスルの強化で克服して昨年9月、国内予選会1位で世界ジュニアの出場権を獲得。世界ジュニアでは同じEA所属で、「スーパー中学生」として同大会のシングルスを制した張本智和(13)とダブルスを組み、準優勝した。それでも「シングルスは2回戦負けで、(世界一に輝いた)団体は決勝トーナメント以降、出番がなかった。自分のプレーができなかった」と満足していない。
得意のフォアは破壊力があり、全日本では全日本学生準Vの滝沢拓真(明大4年)、昨年準Vの張一博(31)、14年社会人王者の松平賢二(27)のシード勢3人を撃破した。今後の課題として、「バックハンドは振れるようになったが、もっと強化しないと試合では厳しい。そして安定感を高めて、絶対にミスらない技術が必要」と挙げた。
全日本を終えると一時帰郷し、「新潟のお米は本当にうまい。大好きなすしもおいしかった。新潟は静かなのですごく落ち着きます」と英気を養った。3月4日には国内の実力トップ12人だけが出場を許される、優勝賞金100万円の「LIONカップ」(東京・代々木第2体育館)に臨む。3年後には東京五輪も迫っており、「インカレで優勝して、いずれ水谷さん、丹羽さんを超えられるようになりたい」と五輪代表のゴールまで、アクセルを踏み続ける。【中島正好】
◆龍崎東寅(りゅうざき・とんいん)1998年(平10)12月29日生まれ、新発田市出身。新発田ジュニアで競技を始め、五十公野小を卒業してJOCエリートアカデミー入り。稲付中、高校は帝京に通いながら6年間、同アカデミーでの寮生活で腕を磨いた。主なタイトル(シングルス)は12年に全日本カデット(14歳以下)優勝、14年にジュニアのスウェーデン、ハンガリーの両大会で優勝。2月の最新世界ランクは165位、U-21位世界ランクは23位。プレースタイルは右シェーク裏裏ドライブ。



