男子シングルス決勝で第3シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第7シードのマリン・チリッチ(クロアチア)を6-3、6-1、6-4で退けて5年ぶり単独最多となる8度目の制覇を果たし、優勝賞金220万ポンド(約3億2400万円)を獲得した。

 4大大会で1月の全豪オープンに続く19個目のタイトルとなり、自らが持つ男子最多記録を更新した。

 35歳のフェデラーは切れのあるサーブを軸に1回戦からの計7試合で1セットも落とさず、1968年のオープン化以降で同種目の最年長優勝となった。

 初優勝を狙った28歳のチリッチはプレーに精彩を欠き、一度もブレークできなかった。

 ◆ロジャー・フェデラーの話 健康体だからこそトロフィーが取れた。素晴らしい気分。1セットも落とさずに優勝できたなんてマジカルだ。ここに戻って来られると信じていた。夢のよう。また来年、戻ってきてタイトルを守りたい。

 ◆マリン・チリッチの話 自分はテニス人生で諦めずにやってきた。今日も戦い抜くことだけが、自分にできることだった。本当に厳しい試合になったが、また決勝に戻って来て挑戦したい。