フェンシング男子フルーレの北京、ロンドン両五輪銀メダリストで、11日に日本協会新会長となった太田雄貴氏(31)が22日、森田健作千葉県知事(67)を訪問し、千葉・幕張メッセで開催される20年東京五輪・パラリンピックフェンシング競技への協力を要請した。

 太田新会長は「会場をたくさんの人で埋めたい。そのためには千葉県との連係は欠かせない。僕がお願いする前に、森田知事の方から『幕張メッセを満杯に埋めようぜ』とおっしゃっていただき、大変心強い。五輪、パラリンピック史上最高の大会を目指していきたい」と生き生きと抱負を語った。3年後の大会を盛り上げるため、自らワークショップなどでフェンシングの魅力を伝えていくほか、最新テクノロジーを使い、競技の見せ方も工夫していくアイデアも明かした。

 新会長として、これが初仕事。まだ就任から10日ばかりで「会長と呼ばれるのはまだ慣れない」とも。「31歳で国内競技団体の会長になるのは異例中の異例のことだったので、かなり周囲の反響はありました」。その上で、「やるしかない。日本で、アジアでフェンシングが根付くよう頑張っていきたい」と、知名度を生かし、さらに普及を進めていくつもりだ。