開幕戦で黒星を喫した昨季全国4強の同大が、今季初勝利を挙げた。

 前半4分にラインアウトからのモールでトライとゴールを許す苦しい展開。それでもBKを中心に持ち味を発揮した。同9分にボールを大きく動かし、7人制日本代表経験を持つWTB鶴田桂樹(4年)がトライを挙げるなど、計10トライの猛攻を見せた。今季から指揮する萩井好次監督は「ホッとしました。いいBKがいる。球を動かす強みが出せた」と“らしさ”の復活を喜んだ。

 課題のスクラムで苦しむなど、33失点した守りは今後の修正点になる。NO8野中翔平主将(4年)は「(関学大に敗れた)1戦目は(勝敗に意識が)とらわれすぎていた。一体感だったり、ラグビーを楽しむことを忘れていた。『それを意識して負けたら、しょうがない。今までの積み重ねそのものがダメだった』と話をしてきた」とチームのスイッチを入れ直した。その上で「スクラムは課題。そこ(ゴール前のスクラム)まで持っていかれるペナルティーも、規律の問題。そこはチームで修正したい」と22日の関大戦(皇子山)を見据えた。